役割が決まったが、カットしたカバーがないと松村とオレは作業ができない。
なので、しばらくは三人でカット作業を行い、ある程度溜まったところで
分担することにした。
このあたりの相談では松村が主導権を握り、仕切っている。
さすがバイトの中で最年長(推定だけど)
きっと似たような仕事を数多くこなしてきたのだろう。
なんか初めてするにしては手馴れた感じがある。
なんでもテキパキこなすし。
見た目は不精ヒゲボーボーで、ちょっと小汚い(失礼?)感じなんだけど。
カッターナイフや大型のはさみなどで各々カット作業を黙々とこなす。
同じ長さのカバーを、切って量産していけばいい話なので
最初に寸法測って雛形をひとつ作ってしまえばあとはそれに合わせてカットするだけ。
松村とオレを当然そうやってどんどんカットしていった。
・・・・・
あ、あれ?・・さっきも聞いた声が聴こえる・・
(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァあ、アイツ、またハァハァしてるよ!
しかも、カットするごとに一回一回長さ測り直してるし!
松村とオレがもう10本くらいカットしているのに、
(;´Д`)ハァハァ君はやっと3本目に取り掛かるところだ。
お、
遅い!遅杉!!オレ「ねえ、これその都度測らなくても、切ったのを重ね合わせてカットすればいいじゃん?」
(;´Д`)ハァハァ君「あ・・そうっすね・・ハァハァ」
ヤバいぞ、これは。
鈍くさい。鈍くさすぎる。
流行りのモンスターペアレントならぬ、
モンスターワーカーの出現だ。
この調子でやられると作業工程が大幅に遅れてオレらも先に進めない。
社員さんに怒られるぞ!
カットしたカバーがある程度溜まり、松村が本来の役割の両面テープ貼りに取り掛かった。
両面テープを貼ったカバーがある程度溜まったら今度はオレがそれを棚に貼っていく。
溜まるまでは(;´Д`)ハァハァ君とカット作業を行う。
・・・早くできるやり方教えても、やっぱり遅いわ、コイツ。
(;´Д`)ハァハァ君ははさみを使ってカットしている。
若干力のいる作業ではある。
でも普通の成人男子では楽勝でできる作業レベルだと思う。
そのカットする作業に手こずっている。
力が弱いのか、完全に切り離すまでにかなり時間をかけている。
オレはカッターでカット。
雛形とカットするカバーを重ねて切る場所に切り込みを入れ、
あとは力を込めて数回カッターを当てる。
ある程度切れたら手でポキンと折れてしまう。
(;´Д`)ハァハァ君にはカッターでやる方が早いのかもしれない。
オレ「・・山崎くん、オレのと交換しようか?」
(;´Д`)ハァハァ君「・・はい・・」
・・・・・・
あ、
やっぱ、ダメだわ。カッターの使い方がわかっていない。
引く時に力入れないと切れないのに、押す時に懸命に力入れてる。
顔真っ赤にして。切れねえっつの!
オレ「引いた時に力入れないと切れないよ、山崎くん」
(;´Д`)ハァハァ君「・・あ・・そうか・・ハァハァ」
松村はあっという間にカットした分の両面テープ貼りを終えていた。
松村「オレ、両面貼りと棚貼り、両方やるわ、そっち二人でやってくれる?」
オレ「わかりました」
んー、早くも出鼻をくじかれた。
恐るべし、(;´Д`)ハァハァ君。
つ づ く
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