相変わらず元気で声がデカい
上司おっさん。
しかし底抜けに明るい声を聞くと、電話する前より幾分緊張がほぐれる。
いや待て。
前回報告時の不意打ち「性格暗い」発言を忘れるな。
そう、前回通院後に病状を報告した際、
「
性格暗いもんな」
の一言で木っ端微塵に砕け散ったのだ。(詳しくは
【59】参照)
いいか、奴さんに気を許すな。
油断してたら寝首掻かれるぞ!
上司おっさん「んで、調子どうなのさ?」
オレ「昨日病院行ってきたんですよ」
上司おっさん「うんうん、それで?」
オレ「症状としてはあんまり変化がないというか、やっぱりまだキツいです」
上司おっさん「あー」
オレ「医者にも相談したんですけど休めの一点張りで、まだ復帰は無理のようです」
なんか他人事のようなしゃべり方だな、と自分で思う。
上司おっさん「あー、そう。やっぱり無理?」
オレ「当面は無理ですねえ」
上司おっさん「そっっかーーー。ふぅーーーーー」
ふぅーーーの部分はおそらくタバコの煙でも吐いてるんだろう。
上司おっさんはヘビースモーカーです。
事務所の中は分煙化されてて、喫煙者は休憩室の一角にある空気清浄機前で吸わないといけない決まり。
でもおっさんはそんなのお構いなく事務所内どこでもスパスパ吸う。
あー、タバコで思い出した。
このオヤジ、ライターよくパクるんですよ。
一緒に飲みに行ったときもいつの間にかオレのライター、ポケットに入れてやがんの。
何回かあったぞそんなこと。
たぶんライター買ったことないんじゃないかな。
あ、書いてたらムカついてきた!
このオヤジ!!返せこのやろう!!!
話それましたね。
オレ
「それで、医者の言うことがどうも信用できないんですよ。治るものも治らないような感じで。
それで転院考えてるんですけど。」
上司おっさん「そうなの」
オレ「はい。」
数秒沈黙。
上司おっさん「うーん、でもまずは治すしかないよね」
なんだかラチが明かない。
なんか近所のオヤジに話してるみたいだ。
雇われ先に報告しているリアリティが全くない。
会社としてどう考えているのか。
給料はでるのか?
いつまで休んでいいんだ?
オレはもういらないのか?
ということが猛烈に知りたい。
電話じゃなんかダメだ。
キツいがここはやっぱり直接対決でケリつけるしかないか。
オレ「あの・・これからのことについて相談したいんで明日にでもお時間いただけますか?」
上司おっさん「あー、いいよ」
ライトな受け答え。
オレ「何時ごろがいいですか」
上司おっさん「うーん、ちょっと待ってね」
数秒沈黙。明日の予定を確認してるんだろう。
上司おっさん「11時はどう?」
オレ「こっちは何時でもOKですよ」
上司おっさん「じゃあ11時ね」
オレ「わかりました。じゃあ11時に行きますので」
上司おっさん「うん、気をつけておいで」
オレ「はい。失礼します」
電話切れる。
切った後若干後悔。
オマエ、今会社なんて行けるのかよ?
電話するのでさえ心臓バクバクなのに(;´Д`)
でももうアポとっちゃったし。
確かに現状で会社に行くのは死ぬほどイヤだ。
でも先行きが見えない、限りなく不透明な将来への視界をまずすっきりさせたい。
たとえそれが厳しい結果になろうとも。
会社に行く憂鬱よりその感情が勝ってしまったんだから仕方ない。
明日悶絶しながら会社に向かおう。
行ったらなんとかなるだろう。
おっさんも悪いようにはしないさ。
・・・いや例の発言の前科があるしな。
んあーーー(;´Д`)どうしよーー(゜Д゜;≡゜Д゜;)
自分で決めて自分で言って、今から既に悶絶するオレ。

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